【その “we”、誰のこと?】英語で「私たち」と言うときに気をつけたいこと
日本人が英語で日本の文化や習慣を紹介するとき、こんな表現をよく使います:
We take off our shoes before entering the house.
We eat rice every day.
一見、正しくてナチュラルな文に見えますよね。
でも実はこれ、相手によっては違和感を与えてしまうことがあるんです。
✅ “We” の意味は、話し手の意図以上に広く受け取られる
英語の “we” は、「話し手自身を含むグループ」を指しますが、
その範囲が文脈によって非常に曖昧です。
たとえばあなたが外国人の友人に、
“We always take off our shoes at home.”
と言ったとき、相手はこう思うかもしれません:
「“We”って、日本人全体? アジア人? それとも君の家族?」
✅ “We = Japanese” と思っているのは日本人だけ?
日本語では「私たち日本人は〜します」という表現がごく自然ですが、
英語では “we” が文化や民族を代表するような使い方をすると、やや押しつけがましく聞こえることがあります。
特に多様性を大切にする英語圏では、
「自分たちの文化だけが正しい」
「他の人も同じようにするべき」
というように誤解されるリスクがあるのです。
✅ どんなふうに言い換えたらよい?
以下のような表現に言い換えると、誤解を避けながら伝えたい内容を自然に伝えることができます。
● 「一般的に日本では」
In Japan, it’s common to take off your shoes at the entrance.
● 「多くの日本人は」
Many Japanese people tend to eat rice every day.
● 「私の家では」
In my family, we usually take off our shoes.
● 「日本の伝統として」
As part of Japanese tradition, people often bow instead of shaking hands.
✅ 言葉がつくる「私たち vs あなたたち」の壁
「We always do this.」
「We believe that...」
このような表現は、無意識に「私たちはこうだけど、あなたたちは違う」と境界線を引いてしまうことがあります。
文化を紹介する際は、自分の立場を限定して伝えることで、相手が置き去りにされないようにしましょう。
✅ まとめ:こんなときに “we” に注意!
✘ 異文化コミュニケーションで日本の習慣を話すとき
✘ 日本人の価値観やマナーを説明するとき
✘ 海外の人と「どっちが普通?」という話をするとき
→ ✔「In Japan」「Many people」「My family」などの補足ワードを使おう
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