【なんで I were?】学校では教えてくれない仮定法の秘密
英語を勉強していて、こんな疑問を持ったことはありませんか?
「I は一人称なんだから、過去形は I was じゃないの?」
「なんで If I were you って言うの?」
「文法ミスなんじゃないの?」
実はこれ、れっきとした文法的なルールであり、
英語らしい“感覚”の現れでもあります。
今回は、英語学習者がつまずきやすい
✅「If I were」の意味と使い方
✅「I was」との違い
✅ ネイティブはどう感じて使っているのか?
をわかりやすく解説していきます。
✅ そもそも「If I were」はどんな場面で使う?
「If I were」は、いわゆる仮定法過去の表現です。
現実とは違うことを想像・仮定する場面で使います。
例:
If I were rich, I would buy a big house.
(もしお金持ちだったら、大きな家を買うのに)If I were you, I wouldn’t say that.
(私があなただったら、そんなこと言わないよ)
ここでの「I were」は、「私はあなたではない」という
**現実には“ありえない仮定”**を表しています。
✅ なぜ「was」ではなく「were」なの?
これは、英語における「仮定の表現」では
▶ 動詞の形が“特別ルール”になるからです。
もともと英語には、中世英語〜現代初期英語まで
✅「仮定・願望・非現実」を表す仮定法(subjunctive mood)
という特別な文法体系がありました。
この仮定法の中では、主語がIでも“were”を使うのが古くからのルールだったのです。
つまり、
文の種類be動詞の形通常の過去形I was / He was仮定の文(非現実)I were / He were
と変わります。
✅ つまり「I were」は“文法ミス”ではなく“仮定法”だった!
もしあなたがこう言ったとしたら…
❌ If I was you, I wouldn’t do that.
ネイティブにも意味は通じますが、
「ちょっと文法が乱れてる」「カジュアルすぎる」と感じる人もいます。
一方で
✅ If I were you, I wouldn’t do that.
は正しい仮定法であり、
フォーマルな英語でも安心して使える表現です。
✅ ネイティブはどう感じて使ってるの?
実はネイティブでも「If I was〜」を口にする人はたくさんいます。
カジュアルな会話や日常英語では、wasもそれなりに浸透しています。
でも、学校教育・ビジネス・エッセイ・試験英語では「If I were」が基本ルールです。
つまり:
正式な英語 →「If I were」
口語・くだけた表現 →「If I was」(※状況による)
例えるなら、
「わたし的にはOK」vs「私としては問題ありません」
のようなニュアンスの違いがあります。
🧠 「仮定法」の中での「were」は何の印?
「私はあなたではない」という
“現実には成立しない仮定”を表すために、あえて普通と違う形(were)を使っているんです。
日本語で言えば、
「もし私が鳥だったら、空を飛ぶのに」
→ 鳥じゃないのは明らかだから、「〜だったら」という“架空の世界”の助詞を使う
という感じに近いです。
🎯 まとめ:「I were」は“古くて深い英語の姿”
「I were」には以下のような意味があります:
英語の仮定法(subjunctive)の一部
非現実・空想・願望を表すときに使う特別な形
正式な文法ルールとして今も機能している
この知識があると、TOEIC・英検・英会話などでも
「文法、合ってるかな…」という不安が減ります。
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